こんにちは。映画ブログ「六月の狂詩曲」管理人のRockyです。
世間では新型コロナウイルスの流行により完全に自粛ムードが漂っていて、“密室空間を避けろ運動”のせいで多くの映画館がガラガラな状態が続いています。
普段なら「おっ、貸し切りラッキー」なんて思いがちですが、やっぱり活気のある映画館も大好きですし、何よりも馴染みの映画館が経営難に陥って閉館に追い込まれるところを見たくありません。
そこで、そんな全国の映画館を応援すべく、記念すべき一発目の記事は映画館の料金にまつわるお話を書きたいと思います。
はじめに
映画館での鑑賞を遠ざける一因として「鑑賞料金」の高さがよく挙げられます。
勿論、「アナ雪」や「天気の子」のような爆発的な大ヒット作には相変わらずお客さんは入っていますし、2019年の興行収入は2000年以降で最高となりました。
しかし、それは流行に敏感な大勢のお客さんが話題作に詰め掛けていたり、同じ作品に何度も足を運ぶリピーターが増えていることが大きな要因で、映画館での映画鑑賞を習慣化している人や、フラッと何気なしに映画館に足を運ぶ人はメチャメチャ減ってきています。
しかも、あろうことか、昨年6月1日より運営コストの上昇や各種設備投資への負担が増えたことを理由にTOHOシネマズをはじめとした大手シネコン4社が一斉に 100円の値上げに踏み切りました。
現在の日本の映画館の鑑賞料金は(大手シネコンの場合)一般で1,900円。
州にもよりますがアメリカの平均的な鑑賞料金が1,000円程度、アジアだと平均が500円~800円程度の国が多いことを考えると、確かに日本の鑑賞料金はちょっと高い気がしますよね。
ましてや今は NetflixやHuluなどの動画配信サービスに1,000円前後で入れる時代です。
「わざわざ映画館で観なくても配信されるの待って家で観ればよくね?」と思われても仕方ない値段設定で、このままだとお金の無い若い世代がどんどん映画館離れを起こしてしまうんじゃないかと心配になります。
でも、ちょっと待って下さい!
僕は年間150回ほど映画館に新作映画を観に行くのですが、ちょっとしたコツさえ掴めばルールの範囲内で鑑賞料金をグーンと下げることが出来ます。
事実、僕が今年観た鑑賞料金を平均すると1回の鑑賞につき1,100~1,200円程度ですし、観に行く映画館を限定すれば平均1,000円程度までなら落とすことが可能です。
なので、今日は新作映画の鑑賞料金を安く抑えるコツをご紹介します。
【注意】下記の情報は地域や時期によって異なる場合があります。参考にする場合は必ず劇場等のHPをご確認ください
①サービスデーを利用する【オススメ度★★★★★】
これはごくごく一般的な割引サービスです。
恐らくそこまで映画館に行かない方でも存在は知っているでしょうし、皆さんも1度は利用したことがあるのではないでしょうか。
例えば大手シネコンTOHOシネマズのホームページを見ると、こんな感じで書いてあります。
- TOHOシネマズデイ(毎月14日) 1,200円
- シネマイレージデイ(毎週火曜日・会員限定) 1,400円
- ファーストデイ(毎月1日) 1,200円
- auマンデイ(毎週月曜日※1) 一般・大学生 1,100円 高校生以下 900円
- LINE Payシネマデイ(毎月第3木曜日※2) 1,200円
- レディースデイ(毎週水曜) 女性 1,200円
- シニア割引(60歳以上) 1,200円
- 夫婦50割(どちらか50歳以上の夫婦二人) 2,400円
- 障がい者割引 1,000円
※1auスマートパス・auスマートパスプレミアムまたはビデオパス会員 2020年4月6日(月)上映分より、一般・大学生料金を1,200円に改定し、ビデオパス会員は割引対象外となります。 ※2毎月第3木曜日の上映分のインターネットチケットをLINE Payで購入すると1,200円。(対象期間:2019年9月19日(木)~2020年8月20日(木))
こちらはTOHOシネマズの料金ですが、他の映画館もこうした割引がありますし、学生割引や朝(モーニング)・夕方・ 夜(レイト) などの時間帯によって割引になる劇場もあります。
最低限これだけ知っておけば1,900円の鑑賞料金を回避することはできますが、難点を挙げるとすれば、『サービスデー目当てのお客さんで通常時より劇場が混むこと』と『自分が行きたいと思った日がサービスデーとは限らないこと』ぐらいでしょうか。
それでも安く映画を観るには簡単かつ誰でも出来る方法ですし、映画を観に行こうと思ったらまず各劇場のホームページでサービスデーをチェックすることをオススメします。慣れてくると「今日は〇〇日(〇曜日)だから、あそこの劇場が安いな……」みたいな思考回路になりますよ(笑)
ちなみに12月1日は「映画の日」といってほぼ全ての映画館が1,000~1,100円で鑑賞できます。今すぐ手帳の12月1日の欄に「映画を観る」と書いておきましょう!
②ポイントカードをつくる【オススメ度★★★★☆】
ポイントカードについては後日詳しく紹介しますが、多くの劇場ではお客さんにリピーターになってもらうためにお得なポイントカードを発行しています。
と言っても、全てが無料で入れる訳ではなく、500円~1,000円程度と有料の場合がほとんど。
それでも、カードを持っていると入会料を余裕でペイできるほど様々な恩恵を受けられます。
例えば、上記にあるTOHOシネマズにもシネマイレージデイがありますし、同じく大手の109シネマズにもポイント会員感謝の日(毎月19日/1,200円)やシネマポイントカードデイ(毎週火曜日/1,300円)など会員を対象としたサービスデーを設けています(なんと、横浜ムービルや港北109シネマズはカードを持っていれば毎日1,200円で観れます!)。
そして、大手シネコンでは「3回観ると次の1回が割引」、「6回観ると次の1回が無料」というキャンペーンも設けており、こちらは①で紹介したサービスデーとも併用することができます。
どういうことかと言うと……
例えば、1,200円のサービスデーで6回映画を観ても、7回目が無料。
つまり、7,200円(1,200円×6回)払って7回作品を観ることが出来るので、
これだけで1本あたり1,028円になる計算です。
他にも鑑賞した映画を履歴に残したり、ポイントを貯めてポップコーンやグッズと交換できるカードもあります。
数カ月に1回しか映画館には行かない人でも有効期限が失効しないカードあるので、気になった人は是非各劇場のHPをチェックしてみてください。
映画館での映画鑑賞が好きな方は絶対に作っておいた方がお得ですよ!!
③割引クーポンを活用する【オススメ度★★★★☆】
これは日常的に使っている人も多いかもしれませんが、近年、クーポンサイト・アプリなるものが多く存在していて、その中にも映画の割引クーポンを扱っている場合があります。
よく聞くところでは、Yahooの有料会員サービス「デイリーPlus」や「みんなの優待」、「駅探バリューDays」などでしょうか。
他にも 携帯会社の行っているウェブサービス(例えばDoCoMoならd POINT CLUB) などでも割引クーポンを貰えるのでチェックしてみてください。
中にはユーザー登録や500円程度の月額料金がかかるものもありますが、映画の他にも食事やエンタメ施設などで使えるクーポンも貰えますし、元を取れる確率はかなり高いはずです。
ちなみに、僕がよく行く新宿武蔵野館は劇場のホームページに割引チケットがあるので、武蔵野館に行く際は忘れないようにしましょう。
④前売り鑑賞券を買う【オススメ度★★★☆☆】
映画公開情報が出た際に「この作品は絶対に観る!」と心に誓った場合は、事前に鑑賞券・ムビチケ( 全国の映画館で利用できるネットで座席指定可能なデジタル映画鑑賞券)を購入するという方法があります。
料金が1,400円~1,500円なので各劇場が実施しているサービスデーと比較すると若干高いのですが、その代わり購入特典がある場合が多々あります(チケット+グッズでこの値段なら納得出来る人も多いですね。でも、購入先によって特典の有無や種類の違いがあるので注意が必要です)。
前売り券は全国のコンビニやムビチケ対応映画館やプレイガイドで販売していますので、気になった方はチェックしてみてください。ちなみに、ムビチケオンライン券は「Amazon」からでも購入することが出来ます。
⑤試写会や無料招待チケットに応募する【オススメ度★★★☆☆】
意外と狙い目なのが無料でチケットをゲットする方法です。
運が物を言う世界なので確実性は低いですが、恐らく皆さんが思ってる以上に世の中には映画の試写会や無料鑑賞券をプレゼントしているキャンペーンが存在しています。
②で紹介した各劇場が実施しているポイントカードの会員にも試写会のプレゼントがあったりしますし、LINEで映画会社と友達になるだけでも試写会情報が頻繁に送られてきます。他にも懸賞サイトや携帯会社の行っているウェブサービス(例えばDoCoMoユーザーならd POINT CLUB。但しステージによる)でも毎週必ずムビチケのプレゼントを行っています。
以前知り合った子に試写会募集&無料招待で年間16本映画を観たという強者がいたので、案外当選確率は高いのかもしれません。気になった方は「映画チケット プレゼント」などでググってみてください。
⑥クレジットカードの特典をつかう【オススメ度★★★☆☆】
映画の鑑賞料金を安くするためにわざわざクレジットカードを選ぶ人も少ないかもしれませんが、特定のクレジットカードを使えば特定の映画館の鑑賞料金を安くすることができます。
例えば、「イオンカード」などのイオンマークのついたクレジットカードは年会費無料で、イオンシネマの鑑賞料金がいつでも300円引き。毎月20日、30日は1,100円になります。しかも、何故かイオンカード(ミニオンズ)、イオンカード(TGCデザイン)なら、いつでも映画料金が1,000円になるというオマケつきです。
また、マルイで買い物をするとやたらと勧められる「エポスカード」も年会費無料で、会員専用サイト「エポトクプラザ」からチケットを購入すればHUMAXシネマやユナイテッドシネマなど全国20近くの劇場の料金が最大で500円割引になります。
他にも「セゾンカード」や「dカード」などでも割引がありますので、映画好きでこれからクレジットカードを作ろうと考えている方は参考にしてみてください。そうじゃない方も、自分が持っているクレジットカードに優待がついているか調べてみてもいいかもしれません。
⑦団体・協会の会員になる【オススメ度★☆☆☆☆】
これは超ウルトラCですが、番外編としてご紹介します。
もし、あなたが映像関係の仕事に就いている場合、もしくは映像関係の仕事に就きたいと考えてそれが叶った時は、「映像三団体連絡会」(「日本俳優連合」、「日本映像職能連合」「映画演劇関連産業労組共闘会議」)傘下の団体に所属することができ、そこでAV3カードという会員証を手にすることができます。
そして、このカードを提示すると多くの劇場で鑑賞料金が1,100円になります。
ほとんどの方に関係のない話なので詳細は省きますが、要するに、例えば脚本家の協会に所属すれば「著作権管理するよー」「日本アカデミー賞の会員になれるよー」「これで映画安く観てねー」みたいな感じです。団体によりますけど。
ただ、当然のように入会する条件が設けられていて、ほとんどの団体は推薦者を必要とします。唯一、一般の方でも入れるのは「日本映画テレビ技術協会」ですが、入会金が5,000円で年会費も15,000円必要なので、最低でも年間25回は映画館に行く人じゃないと損するかなぁといった感じです。ただ、月に3回は映画を観る方やこれから映画鑑賞を趣味にしたい方であれば元は取れるはずなので、思い切って入会しちゃうのも手かもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ご紹介した以外にも、映画会社の株主になる(優待チケットを使う)、金券ショップで鑑賞券を買う、オークションサイトで落札する、リピーター割引を使うなど映画を安く観る方法は数え切れないほどあります。
年に1度や2度しか映画館に行かないのであれば、多少の出費は目を瞑れるかもしれませんが、回数を重ねれば重ねるほど数百円単位の出費はボディーブローのように効いてきますよね。
確かに映画鑑賞は他の娯楽に比べて割高かもしれません。でも、映画館で無ければ味わえない感動や体験が必ずあります。
皆さんも「映画館は高い」と敬遠するのではなく、ぜひ割引サービス等を駆使して素敵な映画ライフを送ってください!
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